美術評論家の針生一郎さん死去 | On the Planet展

訃報

針生一郎 2010.2.6 シンポジウム「芸術・環境・社会」今年2月にファン・デ・ナゴヤ美術展2010「On the Planet」のシンポジウムにパネラーとして参加してくださった評論家の針生一郎先生が、5月26日に急性心不全のためお亡くなりになりました。84歳でした。

シンポジウムでは元気なお姿を拝見していただけに、突然の訃報に驚き戸惑っております。戦後の日本の美術を牽引してきた重要な評論家であり、日本の美術界の良心ともいうべき方でした。

シンポジウムの際には、肺ガンや動脈瘤を抱えたお体でわざわざ名古屋までおでかけくださり、長時間に渡りお話しいただきました。その気迫には圧倒されるものがありました。まさに命がけでお話くださったのだと思います。

語り伝えなければならない事がある、その使命感が体を支えていたのだと思います。心して受け止めなければと思っています。

この混迷する時代の道しるべとして、これからますますのご活躍を期待していたのですが、本当に残念です。心よりご冥福をお祈りいたします。

On the Planet実行委員会 代表 水谷イズル
2010.5.27

針生一郎略歴

1968年ベネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、

1977年サンパウロビエンナーレ 日本コミッショナー
2000年光州ビエンナーレ特別展「芸術と人権」展ディレクター
99~08年、美術評論家連盟会長。和光大学名誉教授。
原爆の図丸木美術館館長、金津創作の森館長
著書に「針生一郎評 論」全6巻、「戦後美術盛衰史」など多数。